阪神芝2200mは、阪神競馬場・芝コースの内回りコースです。
上半期の総決算:宝塚記念が開催されるコースでもあるので、阪神競馬開幕に向けて特徴を捉えておきたいところ!
※2015年以降のデータ参照。
阪神芝2200mのコース概略
このコースは、下図のような内回りコースを1周ちょっと走るコースです。
阪神芝2200mは、「①時計がかかる」「②直線が短い」ことが特徴として挙げられます。
①時計がかかる
他場の芝2200mコースと走破時計を比べてみると、阪神芝2200mは1.5秒ほどタイムがかかるコースとなっています。
(※「500万条件」「良馬場」で検索。)
・阪神→2.16.6
・京都→2.15.1
・中京→2.15.2
そのため、「タフ」な馬場を走りきるだけのスタミナを持った馬がデータ分析で浮かび上がってきやすくなります。
②直線が短い
東京競馬場などと比べて直線が短いことがこのコースの特徴でもあります。そのため、
・先行馬が有利になりやすい
・(コーナリング占有率が高くなるため)内を捌ける馬・コーナーから加速できる馬が激走しやすい
データ傾向が出てきます。
ざっくりまとめると、「器用さ」が求められるコースである、と言えます。
阪神芝2200mのデータ分析
人気
人気別でみると、ほとんど傾向という傾向はなさそうです。キレイに複勝回収値78円(笑)
強いて挙げれば、1番人気は[11-4-5-7]勝率40%超、複勝率約75%と高い安定感を誇ることくらいでしょうか。
クラス別人気
しかし、クラスを高低に分けて人気別成績を見てみると、ハッキリした傾向が見えてきます。
低クラス(未勝利・500万)では、堅い決着が多く、
高クラス(1000万以上)では、波乱傾向が強くなっています。
・低クラス→馬連平均配当 3190円/3連単平均配当 72740円
・高クラス→馬連平均配当 16669円!/3連単平均配当 272884円!
クラスの高低別で人気別の成績を見てみると、
低クラス(未勝利・500万)では、人気馬の好走が大半を占め、
高クラス(1000万以上)では、人気薄の回収率が異様な高さとなっています。
(コース全体の特徴である)「タフ」さが求められるため、低クラスではそもそも実力のない馬(=人気薄)は道中の追走だけで体力を消費して終わっちゃいます。
低クラスでは、堅め決着!
高クラスでは、波乱傾向!
ここは押さえておきたいところ!!
枠
枠番別で大きな傾向で見れば、有利不利はなさそうに見えます。
馬体重
このコースはタフなので、馬体重が重たい馬(=筋肉モリモリ馬)の好走率が上がります。
なんと、480kg以上の馬を買い続けるだけでプラスだった、という…!
大型馬中心の予想をしていきたいところ。
性別
タフなコースだけあって、牡馬の方が好成績。牝馬は軽視してもよさそうです。
前走脚質
脚質別でみると、やはり先行できる馬に有利なコース。
穴を開けるのは基本的には「器用」に立ち回れる馬(&「タフ」な競馬に強い馬(血統で後述))、ということでしょう。
血統
※2勝以上&(主観で)特徴的な産駒のデータ掲載
コースのリーディングはキングカメハメハ。2位がディープインパクト産駒。
ディープインパクト産駒(不器用で軽い馬場でのスピードが持ち味)に関しては注意が必要で、「器用さ」「タフさ」が求められるこの条件は適性的には向いていません。宝塚記念だけ、ディープ産駒(の牝馬)がなぜか走るだけのことで、宝塚記念を除くと
[3-0-1-18]単勝回収値47円、複勝回収値28円。(宝塚の時だけ評価し、それ以外は)軽視でいいと思います。
高い回収率を挙げているマンハッタンカフェ(現役時代に菊花賞・有馬・春天勝ち)のようにタフな競馬に強い種牡馬が強く、ハーツクライ産駒(タフではありますが不器用)、ルーラーシップ産駒(大跳びな馬が多く超不器用)や、クロフネ・アドマイヤムーン産駒(代表産駒が短距離に集中)が適性不向き。アーネストリー産駒のような脚が遅いけど、失速しにくいスタミナ馬が好成績を挙げています。
まとめ
「タフ」で、「器用さ」が求められるコース。
・低クラスでは、堅め決着! 高クラスでは、波乱傾向!
・大型馬有利
・先行できて器用に立ち回れそうな馬有利
・脚が遅いけど、失速しにくいスタミナ馬が好成績
宝塚はもちろん、このコースの予想の際にお役立てください!
ちなみに6月阪神(今開催の8日間)で行われる芝2200mのレースは……3レース!
げぇ!!!?
少ねぇよ!!