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2017年5月21日オークス(GⅠ)の過去の傾向とデータ
今回は、いよいよ今週末に迫ったオークスの過去の傾向とデータをまとめました。
オークスとは東京競馬場で開催される芝2400mの3歳牝馬、国際指定レースとなっています。
桜花賞組の中心は不変で、スタミナと瞬発力が求められるレベルの高いレースです。
人気のゆくえ
過去10年の上位人気の成績をまとめると以下のようになりました。
1番人気〔3・3・1・3〕
2番人気〔1・3・1・5〕
3番人気〔2・0・1・7〕
4番人気〔1・0・1・8〕
5番人気〔2・1・2・5〕
上位人気馬も含めて、ほとんどの出走馬が戦ったことのない距離での勝負となるオークス。
未知の距離でも1番人気の複勝率70%は大したものだ。
2~4番人気の信頼度が何とも言えない微妙なラインだが、これなら5番人気を押した方が馬券的にも妙味かもしれない。
やはり、未知な距離だけあって順当に上位人気から買うよりも、中位人気が台頭するあたりがオークスの特徴と言っても過言ではない。
ちなみに二桁人気の成績は〔0・1・0・87〕とあまり下位すぎると好走は望めないようだ。
しかし、馬連の平均配当は8732円とかなり高めである。
上位人気が飛んで、中位人気同士の決着のパターンがこの配当の高さを生み出している。
前走クラス
主要クラス別の成績をまとめてみました。
桜花賞組〔8・5・4・64〕
フローラステークス組〔1・4・4・32〕
桜花賞組は出走頭数が最も多く、過去10年で馬券から外れた年は一度もない。
フローラステークス組は10年サンテミリオン(同着)の1勝しか挙げていないものの、2・3着が多く安定したイメージがある。
フローラステークス組での好走例のほとんどが権利出走馬から出ているので、見極めがしやすい。
他にも2勝を挙げている『忘れな草組』の2勝も気になるが、勝つか負けるかの両極端なので全レースの内容を見てから判断したい。
ちなみにスイートピーステークス組は〔0・0・1・24〕と消してしまっても問題ないだろう。
脚質
芝2400mとタフな試合だけあって、逃げ・先行馬の活躍は非常に厳しくなっている。
過去10年で馬券に絡んだのは3頭のみで、15年2着『ルージュバック』、11年2着『ピュアブリーゼ』、10年3着『アグネスワルツ』、いずれも勝利には至っていない。
対して30頭中22頭は差し馬で、追い込みで馬券に絡んだ5頭中4頭は桜花賞で連対する実力馬だった。
~社畜鳥の注目ポイント~
桜花賞組
桜花賞組の中でも桜花賞勝利馬は〔3・1・1・3〕と、勝率38%・複勝率63%とまずまずの成績。
桜花賞2着馬は〔1・3・2・2〕と勝率こそ低いものの、馬券への絡みを見るとこちらの方が安定している。
桜花賞勝利馬と言えども、勝ち時計を見て良いタイムでないと本レースでの苦戦は強いられるようだ。
また、桜花賞で6着以下からの巻き返しもデータを見ると可能ではあるが、重賞勝利かGⅠで3着以内に入っている馬でないと好走は厳しい。
波乱の神さま
近年の波乱を生み出している馬を挙げてみると以下の馬が代表的である。
11年8番人気『ピュアブリーゼ』・・・2着
12年9番人気『アイスフォーリス』・・・3着
13年9番人気『メイショウマンボ』・・・1着
どの馬も切れる印象はないが、オークスまでのレースで最低一回は最速上がりを記録していた。
これは、2400mのレースでもスタミナだけではなく、ゴール前の瞬発力も大いに影響してくると考えていいだろう。
斬り捨て御免!
前走下位クラス
前走下位クラスに出走した馬の成績をまとめると以下のようになりました。
500万条件組〔0・0・0・11〕
クイーンC・フラワーC組〔0・0・0・5〕 ※桜花賞はパスしているもの限定
やはりGⅠでオークスという舞台だけあって、条件組の好走は厳しいようだ。
また、前走クイーンカップやフラワーカップに出走して、桜花賞をパスした馬も好走は望めないようだ。
昨年、『エンジェルフェイス』はフラワーカップ勝利を掲げて、ルメール騎手で参戦したが3番人気でも期待にはこたえられなかった。
母父が『トニービン』
トニービンはスタミナ血脈の一大生産馬とされており、産駒はオークス3勝と活躍している。
しかし、『ブルードメアサイアー(母父)』となると成績は〔0・0・0・6〕と惨敗している。しかも掲示板にすら載らず、二桁順位での敗戦と相性の悪さが見て取れる。
軸馬・相手馬の狙い方
軸馬の狙い方
基本的に桜花賞組から選択して問題ないだろう。
桜花賞勝利馬の場合は勝ちタイム、桜花賞2着馬は距離実績と逃げ馬かどうかを判断材料として注目したい。
桜花賞連対馬がいない場合は、桜花賞前に重賞勝利かGⅠで掲示板に載る実績をもっている馬を軸にしたいところ。
買い方としては1頭軸マルチか、優秀な馬が複数いれば2頭軸マルチで良いだろう。
相手馬の狙い方
こちらも基本的には桜花賞組でじくから外れた馬を積極的に組み込みたい。
あとはフローラステークス組の権利取得馬など実績がある馬を手広く購入しても良いだろう。
あとは、上記の「斬り捨て御免!」の該当馬を除外したい。
2016年オークスのレース検証
前走までのタイムを見てみると、シンハライト(チューリップ賞1分32秒8)とチェッキーノ(フローラステークス1分59秒7)の2頭に分があるとみて人気が殺到した。
結果的にはこの2頭での決着となり予想通りと思った人も多いかもしれない。
しかし、勝利したシンハライトは残り200mまでなかなか出てこず、池添騎手の一瞬の判断が勝利へのカギとなった。
今年も騎手の裁量光るレースとなるのか期待したい。