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2017年5月7日NHKマイルカップ(GⅠ)の過去の傾向とデータ
今回は今週末に迫ったGⅠ、NHKマイルカップの過去の傾向とデータをまとめました。
NHKマイルカップとは東京競馬場で開催される芝1600mの3歳・牝馬の国際指定レースとなっています。
不動の本命馬がいなければ大波乱が予想される、一攫千金も夢じゃない社畜達の心揺さぶるレースです。
人気のゆくえ
過去10年間の上位人気の結果をまとめると以下のようになりました。
1番人気〔6・1・0・3〕
2番人気〔0・2・1・7〕
3番人気〔1・2・1・6〕
1番人気の好走は魅力だが、関東馬と関西馬に分けると非常に興味深いデータが出てくる。
着外に外れた3頭中2頭が関東馬となっており、関西馬の成績は〔5・1・0・1〕驚異の勝率を誇っている。
2番人気は15・16年と続けて馬券に絡んでいるものの、信頼度はかなり低い。
馬連の平均配当は9204円だが、万馬券と堅いレースの波が激しくあまり参考には出来ない。
3着に下位人気が食い込むことが多く、3着馬10頭中6頭が二桁人気となっており、社畜たちに夢を与えてくれそうだ。
前走クラス
前走クラスの主な成績をまとめると以下のようになりました。
ニュージーランドトロフィー組〔4・1・4・57〕
皐月賞組〔1・3・2・14〕
ファルコンステークス組〔0・1・0・9〕
毎日杯組〔2・1・0・6〕※直行
橘ステークス組〔0・1・1・14〕
勝利数を最もあげているのがニュージーランドT組だが、前走結果を残している馬が好走している。
15・16年は唯一の臨戦馬だったクラリティスカイ、ロードクエストが連対をしているので軽視はできない。
重賞以外で連対しているのはオープン特別の橘ステークス組、馬券に絡んだ2頭はともに前走1着だったことから、実力がないと下位クラスからの好走は無いとみて良い。
レース実績
過去10年間で3着以内30頭中14頭は前走で6着以下の成績だったことから、前走着順から活躍を見極めるのは非常に難しい。
今回のレースは前走着順ではなく、連対率を見てボーダーを決めていきたい。
というのも、3着以内30頭中26頭が連対率50%を超えていたからである。
残る4頭中3頭もGⅠで3着以内に入るか、重賞で勝利を挙げていた。
連対率50%以下でも上記の該当すれば復活させるのがポイントになりそうだ。
~社畜鳥の注目ポイント~
皐月賞組
皐月賞組で馬券に絡んだのは全6頭、これらの前走着順をみるとほとんどで掲示板を外しておりここから判断するのは非常に難しい。
勝ち馬との着差で見てみると、すべて1秒2以内に収まっている。
これ以上の大差を着けられて敗走すると浮上するのは厳しいと思った方が良い。
波乱の神さま
14年以降は必ず皐月賞組が馬券に絡んでいることから、クラシックを戦った実力馬たちの台頭は近年顕著にみられる。
また、トライアルで結果を残してきた馬も本戦では好成績を残せているようだ。
これは二桁人気でも馬券に絡むことが多く、皐月賞トライアルで健闘した馬がNHKマイルカップで大波乱を演出するのではないかと思う。
切り捨て御免!
ニュージーランドトロフィー勝利馬
『前走クラス』で消化した通り、ニュージーランドトロフィー組は最も成績を残しているステップだが、なぜかこのレースの1着馬に限っては〔1・0・0・9〕と凡走が続いている。
唯一馬券に絡んだのが12年1着のカレンブラックヒルのみ。カレンブラックヒルは本レースまで3戦全勝と絶好調だった。
それまでに土がつくと、前哨戦で勝利していてもなかなか手が出せない。
レース間隔
連対馬20頭の中で最もレース間隔が空いていたのは、同年3月1日に開催されたアーリントンカップの14年ミッキーアイルだった。
前走が2月より前だと〔0・0・1・12〕と壊滅的。
上位人気でもレース間隔が長いとレースの感が鈍ってしまうのか・・・
軸馬・相手馬の狙い方
軸馬の狙い方
1番人気なら迷わず軸に据えても問題ないだろう。
特に単勝オッズ1倍台~2.6倍までなら1着軸でも良さそうだ。
また1番人気が関西馬だった場合は〔5・1・0・1〕と絶対的な安定感があることを頭に入れておきたい。
相手馬の狙い方
堅いレースと波乱のレースが度々起こることから絞るのはなかなか難しいが、連対率50%以上であるかどうかが鍵になりそうだ。
連対率50%以下でも過去のGⅠで3着以内か重賞で勝利していれば条件に引き上げても良い。
敗戦経験のあるニュージーランドT1着馬やレース間隔のあいた馬は切り捨ててしまっても問題ないだろう。
2016年NHKマイルカップのレース検証
昨年は牡・牝クラシック出走組が上位を独占、桜花賞の雪辱に燃える牝馬メジャーエンブレムが1番人気に応えて勝利。
昨年の桜花賞では遅い流れに控えて4着に敗れたメジャーエンブレム。
ルメール騎手への信頼度も疑問視されてきたころ、本レース2枠4番の絶好の位置から出走となった。
ルメール騎手とともに1000m通過タイムが57秒8と早めのペースで逃げ切り勝利を収める。
桜花賞もこの走りができていればと思う人も多かったのではないだろうか。