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2017年8月20日札幌記念(GⅢ)の過去の傾向とデータ
だいぶ、やさぐれてしまいましたが、気を取り直して傾向とデータを見ていきましょう。
今回は、札幌記念の過去の傾向とデータをまとめました。
社畜鳥は北海道に住んでいたので、見に行ったことのある思い出のレースですね。
札幌記念とは札幌競馬場で開催される芝2000mの3歳以上の国際特別指定のレースとなっています。
真夏のGⅡ戦線は格を重視するのがカギとなりそうで、GⅠ馬・前走GⅠ組が強い傾向にあります。
人気のゆくえ
過去10年間の上位人気の成績をまとめると以下のようになりました。
1番人気〔2・5・0・3〕
2番人気〔2・0・2・6〕
3番人気〔0・0・2・8〕
1番人気は連対率70%と素晴らしい成績だが、勝利回数2回となかなか勝ちきれない。
2・3番人気は支持に応えられず、苦戦を強いられている。
1番人気を勝率で上回っているのが5番人気、15・16年と連勝中で過去10年間の成績は〔4・2・0・4〕と非常に優秀だ。
馬券の妙味も考えると5番人気に絞って軸馬を組んだら面白いかもしれない。
馬連の平均配当は4770円と比較的高めの水準。
馬連の万馬券が過去2回あり引き上げているようだが、20倍未満の配当が7回と荒れる展開とまではいかない様子。
基本的には平穏な決着が大半を占めているので、手広く賭け過ぎないように注意が必要だ。
前走クラス
主要ステップ別の成績をまとめると以下のようになりました。
函館記念組〔3・2・5・37〕
宝塚記念組〔2・2・1・5〕
前走GⅠ組〔3・6・5・22〕
馬券に絡んだ数だけで見ると、函館記念組が最有力となりそうだが連対率11%、複勝率21%と凡走する馬が多いので見極めが非常に難しい。
それならば、出走頭数が少ないが連対率40%、複勝率50%の宝塚記念組のほうが安心して購入できそうだ。
ただし、宝塚記念組だけではなく前走GⅠ組(海外組も含む)であれば連対率25%とまずまずの成績を残しているので、上位クラス組はある程度信頼しても良いだろう。
GⅠ実績
札幌記念ではGⅠでの実績がモノを言うレースとなっている。
海外も含めたGⅠでの勝利馬の成績は〔2・5・4・15〕と安定感のある成績となっている。
さらに、年齢別で分けると札幌記念攻略のカギが見えてくる。
6歳馬〔0・0・1・7〕
5歳馬〔2・5・3・8〕
GⅠでの勝利馬と言えども6歳馬は14年3着のホエールキャプチャ以外は全滅という結果。
逆に5歳馬は連対率39%、複勝率56%とかなりのハイアベレージ。
高齢馬には厳しいレースとなるようで、実績があっても容易に手出しは禁物。
~社畜鳥の注目ポイント~
宝塚記念組
サンプル数は少ないが、宝塚記念組で連対した4頭の共通点を探してみると、3つの注目すべきポイントがありました。
①重賞で複数回勝利している
②年明け3・4戦目
③牡馬
そこまで難しくない共通点ですね。
やはり、GⅠ組が台頭するGⅡのレースとなると、実績がモノを言う展開になりそうです。
また、牡馬で年明け3・4戦目の使いこまれていない馬が好調の予感。
15年には1番人気のトーホウジャッカルが8着に沈んでいる。
トーホウジャッカルは菊花賞で勝利していたが、重賞はこの1勝のみで年明け2戦目と共通点から大きく外れていた。
上記の3点に該当しない馬は減点対象となりうる。
脚質
札幌競馬場は小回りで最後の直線が270mに満たない差し馬には不利なコースとなっている。
となれば、必然的に先行・逃げ切ちタイプの馬が有利となる。
逃げ馬は過去10年で3回勝利しており、7年フサイチパンドラ、13年トウケイヘイロー、16年ネオリアリズムの3頭が逃げ切り勝ちを収めている。
人気も⑤②⑤人気と配当の妙味を考えると非常においしいものだった。
逃げ馬は無条件で購入しても良いだろう。
斬り捨て御免!
12番枠
12番枠は過去10年間で〔0・0・0・9〕と完全に除外対象となっている。
最後に連対したのは94年エーピーグランプリで、なんと22年間も連対から遠ざかっている。
15年1番人気のトーホウジャッカルも8着と好成績には縁遠い枠番となっている。
5歳牝馬
過去10年間の牝馬の成績を見ると〔3・1・2・18〕となっており、それほど悪い成績ではない。
しかし、5歳牝馬に限定すると〔0・0・1・9〕と11年2番人気のレッドディザイアの3着が最高成績。
15年ラキシス、16年ヌーヴォレコルトと2年連続で2番人気が馬券に絡めず沈んでいる。
軸馬・相手馬の狙い方
『人気のゆくえ』で紹介したが、1番人気の勝ちきれないところを見ると素直に1着軸に置けないところ。
1番人気の取捨選択は重賞での複数実績を見て判断したい。
重賞での複数勝利と馬場状態が悪くなければ1番人気を積極的に採用しても問題ないだろう。
1番人気が安心して買えるようなら、連対率60%の5番人気との2頭軸マルチも面白いかもしれない。
馬インフルエンザで延期された07年、函館競馬場での開催となった13年以外は二桁人気馬の激走はないので、なるべく買い目は絞りたいところ。
波乱の神さま
札幌記念で、前走までの「中央競馬での成績」で連対率50%以上を記録していたのは41頭。
この41頭の成績は〔6・7・4・25〕で複勝率は40%となっている。
もちろん、41頭の多くが上位人気だが、07年12番人気2着アグネスアーク、09年7番人気1着ヤマニンキングリー、13年14番人気3着アンコイルドなどの人気薄も入っている。
連対率50%という好成績は、キャリアを重ねた古馬重賞出走馬ではそれほど多くないので、人気を問わずに注意が必要だ。
2016年札幌記念のレース検証
「世界のマイル王」となったモーリスが圧倒的な1番人気となるのは誰もが予想できた。
しかし、芝2000mでの実績はなく、道悪・外枠の悪条件も重なり、穴党から見たら隙だらけの1番人気だったと言えるだろう。
それでも、2着に食い込むあたりが世界の称号を持ったモーリスだろう。
1週前出走予定馬と競馬中毒本誌印
◎ヤマカツエース
○ネオリアリズム
▲ステファノス
△サウンズオブアース
△エアスピネル
☆レインボーライン