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2017年10月7日サウジアラビアロイヤルカップ(GⅢ)の過去の傾向とデータ
今回はサウジアラビアロイヤルカップの過去の傾向とデータをまとめました。
サウジアラビアロイヤルカップとは東京競馬場で開催される芝1600mの2歳国際特別指定のレースとなっています。
重賞に昇格してからも上位人気馬の強さは変わらず、穴馬の台頭はあまり期待できない一戦。
サウジアラビアロイヤルカップは今年で3回目の開催となる浅い歴史だが、以前はいちょうステークスとして施行されていた。
人気のゆくえ
過去10年間の上位人気の成績をまとめると以下のようになりました。
※14年以前はいちょうステークスのデータを使用
1番人気〔1・4・2・3〕
2番人気〔1・3・3・4〕
3番人気〔4・1・2・3〕
4番人気〔4・1・0・5〕
1番人気は11年アーデントの勝利1回のみとなっているが、複勝率70%なかなかの安定感を見せている。
2番人気も複勝率70%と及第点といったところだが、勝率でみると3・4番人気の方が高くなっている。
3・4番人気は勝率40%と軸馬としてかなり高い信頼を置いても問題ないだろう。
連対馬20頭中19頭が1~4番人気と上位人気で決まっており、対策はしやすい。
上位人気で決着することから馬連の平均配当は1266円と極めて堅い。
>前走クラス
過去10年間の主要ステップの成績をまとめると以下のようになりました。
未勝利組〔5・1・4・28〕
新馬戦〔2・5・4・18〕
札幌2歳S組〔0・1・1・3〕
主力となっているのは未勝利組で、14年以降は3年連続で優勝馬を輩出している。
新馬組は12年から馬券圏内を外した年はないので、相手馬としては十分間に合うだろう。
他には新潟2歳ステークス組と芙蓉ステークス組がそれぞれ2連対している。
また、勝利馬は出ていないものの札幌2歳ステークス組にも注意が必要だ。
東西天下分け目の戦い
関東馬と関西馬の成績を比較すると以下のようになりました。
関東馬〔7・6・8・69〕
関西馬〔3・4・2・12〕
過去10年間の3着以内30頭中21頭を関東馬が占めており、関東馬の独壇場か?と思われる印象だが実はそうでもないようだ。
関西馬は出走頭数が少ないので複勝率40%と、複勝率では関東馬より優れている。
昨年はダンビュライト、クライムメジャーの2頭が関西馬として参戦して、2・3着とともに馬券に絡む活躍を見せている。
少数精鋭の関西馬にも注意が必要だ。
~社畜鳥の注目ポイント~
未勝利組
前走クラスで紹介したように未勝利組〔5・1・4・28〕は主力とされているが、コンマ差なしで勝利した馬は〔0・1・0・10〕と成績はイマイチ。
0.1~0.2秒で勝利した馬は〔1・0・2・11〕と、こちらもパッとしない成績で12年以降は馬券圏外に沈んでいる。
一方、0.3秒差以上で勝利した馬は〔4・0・2・7〕とかなり信頼度が上がる。
未勝利組から選ぶ際は勝利時のタイム差を見ることが重要だ。
社台系の生産馬
サウジアラビアロイヤルカップでは社台系の生産馬が活躍を見せており、ノーザンファーム生産馬は〔2・3・2・7〕、社台ファーム生産馬は〔2・1・1・3〕、白老ファーム生産馬は〔2・0・0・3〕となっており、社台ファーム生産馬をベタ買いしても単勝回収率はプラスになる。
さらに、ノーザンファーム生産馬は1・2番人気に限定すれば〔1・3・1・0〕の複勝率100%で軸としても最適だ。
斬り捨て御免!
前走1400m以下出走馬
前走1400m以下の出走馬は〔0・1・1・18〕で馬券圏内に入ったのは07年3着アポロドルチェ、10年2着エーシンブランの2頭のみ。
この2頭は2・3番人気だったので4番人気以下は切ってしまっても問題ない。
馬体重440kg以下
昨年は馬体重446kgの比較的小型なブレスジャーニーが優勝したが、440kg以下の馬は〔0・0・0・14〕と全滅している。
過去10年間で勝利した10頭中9頭が460kg以上ということから、小柄な馬にはあまり期待しないほうがよいだろう。
軸馬・相手馬の狙い方
軸は未勝利組の中から、前走で0.3秒以上の差をつけて勝利した馬を1頭軸マルチで購入するのがベストだろう。
また、横山典騎手は〔4・0・0・3〕と高い勝率で勝利しており、1~4番人気に騎乗したときは4戦4勝なので該当馬がいればこちらを軸にしても良いだろう。
相手馬は1~5番人気の中から未勝利組、新馬戦から選択したい。
なお、新馬戦は新潟デビュー組が〔1・3・1・3〕で複勝率60%と信頼度が高いので積極的に狙いたいところ。
三連単の平均配当は21722円と馬連同様に堅く、万馬券に届かない年も半数あるので買い目をなるべく少なくするのがポイントだ。