2017年富士S(GIII)の出走予定馬紹介と予想オッズ

1週前時点出走予定馬

(※2017/10/1時点)

イスラボニータ
ウインブライト
エアスピネル
ガリバルディ
サトノアレス
バンゴール
ブラックスピネル
ペルシアンナイト
レッドアンシェル
ロゴタイプ

今年の4月マイラーズCで約2年半ぶりの勝利を挙げ、1番人気で臨んだ安田記念は8着に敗退。

ここぞというタイミングで勝ち切れないまま6歳になったが、ここまでに稼ぎだした賞金は総額約6.5億円。勝てはしなくとも、馬主孝行な馬であることは間違いない。

ルメール騎手で、このレース・マイルCSに臨むことが決定している。春のGIを勝ちまくったルメール騎手が、勝ち切れないイスラボニータで秋のマイル戦線に臨むという選択をした当たり、この馬に対する思い入れが垣間見える。

秋のマイル路線はこの2レース(とあわよくば阪神C)を走ってあとは番組がないため、本番ではないとはいえこのレースにもある程度の仕上げは施してくるだろうと見る。

あとは、この馬のストロングポイントである器用さを活かせるレースができるか。昨年は超スローペースからの極限の上がり勝負となったが、この馬自身はそれなりに流れる展開を望んでいるだろうし、先行して前を突いて促す駆け引きもできるはず。

馬主孝行という点ではイスラボニータ同様に強調することができるであろう同馬。血統的にはそこまで期待されていなかったであろうと思われるので、その面を加味すると勝るとも劣らないレベルで頑張っている。

地味目な印象があるが、実はGIを3勝しているのである程度記録として残るであろう名馬だ。

前走は、ハイペースの展開を逃げて自ら作り出し、そのまま堪えて僅差の2着。他の上位馬がいずれも差し馬だったことを考えると、勝ちに等しい競馬だった。

前年の安田記念を、絶対王者モーリスを抑えて制しており、マイルでの実績的にも申し分ない(というよりダントツでトップ)。マイルCSは一昨年に参戦し9着となっている。

今年はここまで中山記念7番人気3着、安田記念8番人気2着と人気薄をあざ笑うかの如く激走を続けている。中山記念はリアルスティールやヴィブロス、アンビシャス。安田記念はレッドファルクス、エアスピネル、イスラボニータらに先着しており、7歳にして充実期を迎えた感すら漂っている。

今年の皐月賞2着馬。毎回出遅れて後方からのレースになるのだが、皐月賞は(いつもの後方から差しではなく)向こう正面でインコースをスルスルと進出し、15番手から5番手に上がるワープ術を見せ、そのまま内を突いて僅差2着。

ダービーも同じく、ペースがそれまで以上に弛んだ向こう正面で、勝ち馬レイデオロの後を追う形での進出。勝ち馬から0.5秒差の7着に敗れ、自身初の馬券圏外・掲示板外のレースとなってしまった。

しかし、次走にこのレースを選択してきた当たり、陣営がダービーの2400mは長かったと考えているものと思われるので前走の凡走はさして気にする必要はないだろう。

3走前のアーリントンCでは、2着に0.5秒差をつける圧勝を果たしており、マイル適性が高いことは確実だろう。そのレースで2着となったレッドアンシェルは、NHKマイルCで4着。そこを物差しにしても十分に足りていると考えることができるだろう。

そのダービーは、1番人気だったアドミラブルに騎乗するため戸崎騎手に乗り替わりとなったが、このレースは主戦のＭ・デムーロ騎手に手が戻る。モーリス引退以降、王者不在のマイル路線に新たに加わったニューフェースとして、どこまで登り詰めることができるのか。

武豊騎手と共に戦ってきたのに、なぜか前走だけルメール騎手で臨んだ札幌記念を5着に敗退。このレースは再び武豊戻り、再スタートとなる。

掲示板外になったことが生涯で一度もなく、常に見せ場は作ってくれる同馬。武騎手も常に最善の騎乗をしているのだが、なぜかあと1歩か2歩足りずに勝てないレースを2歳から続けて(競走馬の円熟期と言われる)4歳秋を迎える。

今年2月の東京新聞杯で東京芝1600mを走っており、超スローペースからの極限の上がり勝負で競り負けて1番人気3着。2走前の同条件:安田記念は思ったよりも後方の位置取りとなったことが響いてか、5着。能力は出しているのだろうが、適性の有無は正直わかりにくいレースを過去の東京マイルで見せている。

前走の札幌記念では内追走馬有利の中で8枠から終始外を先行して最後に差されて5着。距離不向き・展開(馬場)向きを考えると仕方のない負けとみることもできよう。

適距離に戻る今回は見せ場の有無だけではなく、きちんと結果を出して、本番のGIに臨みたいところだ。

(※競中独自の評価基準で算出しています)

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