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2017年エリザベス女王杯(GI)の出走予定馬紹介と予想オッズ

 

特別登録馬

(※2017/10/30時点)
 

馬名 騎手 厩舎
ヴィブロス ルメール 友道
ウキヨノカゼ 横山典 菊沢
エテルナミノル ○○ 本田
クイーンズリング Cデムー 吉村
クインズミラーグロ 藤岡康 和田道
クロコスミア 和田竜 西浦
ジュールポレール 西園
スマートレイアー 武豊 大久龍
タッチングスピーチ 松山 石坂
ディアドラ 岩田 橋田
デンコウアンジュ 蛯名 荒川
トーセンビクトリー アッゼニ 角居
ハッピーユニバンス 池添 平田
プリメラアスール ○○ 鈴木孝
プロレタリアト 杉原 小島茂
マキシマムドパリ 藤岡佑 松元茂
ミッキークイーン 浜中 池江寿
モズカッチャン Mデムー 鮫島
リスグラシュー 福永 矢作
ルージュバック ムーア 大竹

 

有力馬紹介

ミッキークイーン

今年の春は、4月の阪神牝馬Sから始動。重馬場を諸ともしない最速上がりで2着に0.3秒差をつける完勝。実は1年半ぶりとなる勝利を挙げた。続くヴィクトリアマイルでは、単勝オッズ1.9倍の断然人気に推されるもまさかの7着敗退。

その次走、宝塚記念では並みいる牡馬を相手に、3着と好走。タフな馬場・レース質だった同レースに1600m→2200mというかなりの距離延長というかなり不利なローテを経て3着に走る辺り、普通の牝馬とは器が一つ違う印象を受けたのは間違いない事実である。

昨年のこのレースは2番人気で3着。この馬自身どの条件が得意、ということもないと思われるし、池江厩舎所属が故に仕上がりに大きなムラがあるとも思えない。ある程度以上の力は発揮できると考えるのが妥当であろう。

今年のエリザベス女王杯は粒ぞろいの好メンバー。その中でも実績では一つ上と言ってよい成績を挙げているだけに、3歳時オークス・秋華賞以来となるGIに最も近い馬と言えそう。

あとは「仕上がりが9割なのか・10割なのか」と「(最近不調な)浜中騎手がいかに捌くか」の2点次第であろうか。

前走:宝塚記念…3着/7枠8番

 

ルージュバック

前走は牡馬に交じってのオールカマーで見事優勝。逃げるマイネルミラノがかなり楽なペースで逃げる中、3コーナー付近からラチ沿いをスルスルと上がっていき、最後まで内にこだわる競馬で差し切り勝ち。大外をぶん回す競馬がこれまでの勝ちパターンだった同馬にとっては、新たな一面を感じさせる内容だった。

この馬のこれまでの好走パターンは大きく3つ。

①非根幹距離であること。
非根幹距離(5-1-0-2)に対して、根幹距離(1-1-0-6)。エリザベス女王杯は2200mで行われるのでクリアとなる。

②出走頭数が少ないレースであること。
そもそも論、出走頭数が少なくなれば上位に来る可能性は上昇するのだが、12頭以下でのレースで(4-0-0-0)、13頭以上で(2-2-0-8)。ただ、前走で13頭以上のレースを器用にさばき切ったあたり少数頭でないと勝てない馬な印象もない。克服したと見る見方もあろう。

③牡馬混合戦であること。
珍しいことに、牡馬混合戦で(6-0-0-4)、牝馬限定戦で(0-2-0-4)。牝馬相手に一度も勝っていないのだ。

また珍しいことに、この馬は3歳暮れの有馬記念以外で必ずノーザンファーム天栄を経由してレースに臨んでおり、今回もそのパターンに該当する。

3点で見ると①のみの該当となるが、果たして…?

ちなみに鞍上は世界のライアン・ムーア。そこがプラスになることは間違いないだろう。

前走:オールカマー…1着/3枠6番

 

リスグラシュー

ここ1年の成績を列挙してみると、
・阪神JF(G1) 2着
・チューリップ賞(G3) 3着
・桜花賞(G1) 2着
・阪神JF(G1) 2着
・ローズS(G2) 3着
・秋華賞(G1) 2着
と、ザ・シルバーコレクターな着順のそろえ方(笑)。

鞍上も、キタサンブラックで秋天を制した武豊騎手から、ここ一番での一押しが足りない福永騎手に手替わり。武豊騎手と似た騎乗スタイルの福永騎手に替わることによって、よくも悪くも変わりがないことが予想される。
強いて挙げれば、(出遅れ癖のある同馬に)スタートがうまい(福永騎手に替わる)ことくらいか。

エリザベス女王杯に出走する3歳馬を判断する際に古馬と別目線で考える必要があるのが、秋開催になってから3歳馬は古馬より1戦多く出走している点。

大半の古馬が前哨戦の府中牝馬Sや京都大賞典・オールカマーなどを叩いての臨戦となる(もしくは今年のミッキークイーンのように休み明け直行となる)中で、3歳馬はローズSなど前哨戦→本番秋華賞、と2戦し、のちの3戦目となる。

今年の3歳馬出走予定馬は、ディアドラ、モズカッチャン、同馬の3頭だが、前2頭はフレッシュな状態が得意なハービンジャー産駒。対してハーツクライ産駒(同馬)はそこまで疲れがたまりやすい血統でもなく、所属厩舎は日本一レースを使うトレーナー・矢作調教師。その定石で行けば、3頭中この馬がもっとも評価できることになろう。

また、2009年のクイーンスプマンテ・テイエムプリキュアの逃げ残りが強い印象として残っているが、近年のエリザベス女王杯は、ノーザンファーム生産馬・主流血統の差し馬が普通に走って人気志向の強いレースとなってきている。いずれの条件にも当てはまることも同馬にはプラス。

前走:秋華賞…2着/4枠7番

 

ディアドラ

前走の秋華賞では、出遅れて1・2コーナーを15番手で追走。3・4コーナーで下がってくる先行馬達をルメール騎手が上手に捌きながら進出していき、直線では徐々に外に出しつつスパート。最後50mほどで前を捉え、2着に1.1/4差をつける快勝を決めた。

ハービンジャー産駒初のGI制覇となったが、3着にも同産駒のモズカッチャンが入った辺り、ハービンジャー産駒向きなレース・馬場状態であったことが推察される。古馬GIでどれだけ能力を発揮できるか、このレースが試金石となりそう。

神騎乗と言って差し支えないであろうエスコートを見せたルメール騎手は、同レースにヴィブロスで臨むことが戦前より決まっていたため、同レースは岩田騎手への乗り替わりとなる。

乗り替わりと言っても、前述リスグラシューとは違って、同馬の主戦は元々岩田騎手。こちらはこちらで秋華賞はファンディーナ騎乗が早々に決まっていたため惜しみつつ乗り替わりとなったが、ここで手が戻る運びとなった。

今秋GIシーズン、岩田騎手は(惜しみつつ乗り替わったディアドラが秋華賞制覇するだけでなく)スプリンターズSをレッツゴードンキで2着、秋天を二けた人気のレインボーラインで3着と、ベストを尽くすも勝ち切れていない状態が続いているだけに、ここで何とか挽回できるのか(もしくはこのままだらだら続けてしまうのか)。前走がルメール騎手の神騎乗によるものだっただけに俄然注目である。

前走:秋華賞…2着/7枠14番

 

スマートレイアー

こちらはこちらで神騎乗と言える手綱さばきを見せた、武豊騎手ゆかりのお手馬・スマートレイアー。

断然人気のシュヴァルグランが外を回って進出し、2番人気のサウンズオブアースらが後に続いて行こうとするなかでじっとインで待機。相対的にポジションが下がっていく過程(11-11-13-14番手追走)を経て迎えた直線。前を行く内枠大好き・ヒットザターゲットが外に持ち出そうとする素振を見せた瞬間、豊騎手はその内を選択。前が蓋されれば即終了の賭けに出たが、それが正解。スルスルと馬群を捌き、ゴール前でちょい差しを決める快勝を果たした。

今年の冬には京都記念でマカヒキら強豪古馬に先着する京都外回り巧者っぷりを見せており、同じく京都外回りで行われる同レースへの適性は間違いなく有していると見てよいだろう。

4走前に当たる京都記念だけではなく、3走前のヴィクトリアマイルは4着、2走前の鳴尾記念は1番人気に支持され横綱競馬で臨むも逃げ馬だけ捉えられずに2着。

5走前が香港ヴァーズ(GI)5着で、その前が府中牝馬S1番人気3着。これ以前にどこまで遡ってもこの調子で、常にベストパフォーマンス分だけは走り続けているご様子。

スマートの冠名で知られる大川オーナーは、スマートファルコン然り、(種牡馬・繁殖としての活躍が見込まれる馬でも)競争成績が下降し始めるまで競走馬として走らせ続ける印象が強いが、現7歳を迎える同馬はさていつまで走り続けることになるのであろうと思ったりもする馬柱だ。

前走:京都大賞典…1着/3枠4番

 

ヴィブロス

数あるルメデム乗り替わりの中でも、個人的に最も驚いた乗り替わり(福永騎手→ルメール騎手)で迎えた前走・府中牝馬S。結果的に逃げ馬のクロコスミアが残す展開を6番手追走から上がり3位の脚(1・2位は最後方追走の2頭)で2着まで追い上げた。

負けはしたが、展開のアヤ・休み明け・初騎乗であることを考慮に入れれば、前哨戦としてノルマ点は軽くクリアしているであろうレースぶりを見せた。

前々走では、ドバイターフに挑戦しており、見事な優勝を果たしている。
(ディープインパクト産駒の大好物である、超高速馬場のスピード持続戦となった)秋華賞を制した過去を持つ、という点で(適性的に逆方向となる)海外の重馬場(海外の馬場がそもそも重いだけでなく、前日にドバイで珍しい降雨を記録していた)を当たり前の如くこなしたことも軽い衝撃。

適性が相当違うレースをそれぞれ制することができるだけの格の違いを有している可能性すらも考えられるのでは?(付随して、それを生産者・馬主・トレーナーが見越して、世界で伍して戦えるルメール騎手への切り替えを決断した?という邪推も成り立つ)、と思っていた次第なので、個人的にはここでのパフォーマンス如何がかなり注目ではある。

最後に強いて、1点不安材料を挙げておくなら、前走で馬体重の増減がなかったこと。
ノーザンファーム生産馬で、(連携がうまく行くことがデフォルトの)友道厩舎所属にして、4歳秋初戦を(定石に沿えば2桁馬体増も普通にある中で)体重増無しで迎える、というのは仕上がってのもの・本番への上積みは考えにくい可能性を想起させる。
海外レースの次走であったことから、海外遠征明けで実はガレている可能性などもあるので、これから少しずつ始まっていく報道に耳を傾けつつ、当日のパフォーマンスに期待を寄せる限りである。

前走:府中牝馬S…2着/1枠1番

 

予想オッズ

(※競中独自の評価基準で算出しています)
 

ミッキークイーン 4.8
ディアドラ 6.3
ヴィブロス 6.5
リスグラシュー 6.6
ルージュバック 7.7
スマートレイアー 8.8
クイーンズリング 10.1
モズカッチャン 10.5
クロコスミア 14.2
ジュールポレール 16.7
クインズミラーグロ 27.8
トーセンビクトリー 40.1
マキシマムドパリ 52.3
タッチングスピーチ 123.4
デンコウアンジュ 126.2
ブラックオニキス 129.7
ハッピーユニバンス 204.7
ハローユニコーン 259.6

 

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