1週前時点出走予定馬
(※2017/10/23時点)
アサクサゲンキ
カシアス
タワーオブロンドン
タイセイプライド
エントシャイデン
ロンロネオ
出走予定馬紹介
アサクサゲンキ
今年の小倉2歳S勝ち馬。米国産馬で、父系がStorm Cat系でスピードに秀で、母系は、母父Dixieland Band(サウンズオブアースと同じ)、母母父Alydarとスタミナに適性が寄った血統構成。
サンデー系との末脚比べでは適性負けしそうな印象の血統だが、スピードを活かして粘り込む競馬であれば、手薄な日本の短距離路線でも十分以上にやっていけるであろうイメージを受ける。興味深いのは、同馬の姉・ラビットランは芝中距離のそこそこレース・ローズSを(サンデーサイレンスの切れ味を受け継いだ並みいる強豪馬を上回る)後方一気で制していること。父は違えど、そちらの競馬も試したくなる姉の激走であった。
前走の小倉2歳Sは、前半3Fが33.3秒、後半3Fが35.8秒という超前傾ラップの中、先行馬では唯一掲示板に残る優秀な内容。さすがに最後は詰め寄られたが、1馬身以上の着差をつけ、若干の余裕すら感じさせる競馬であった。
ここまでの4戦で、いずれも2番手以内の積極的な競馬が板についているので、今回も前めに位置してくるのであろうが、長い直線を有する東京芝コースで粘れるどうかがこの馬最大の焦点であろう。
- 前走:小倉2歳S…1着/8枠17番
カシアス
前走の函館2歳Sを器用な競馬で勝利した、今年の2歳最初の重賞勝ち馬(というか函館2歳S勝ち馬が毎年そうなるので)。
割と綺麗な勝ち方をしたと感じさせるものがある勝利で、というもの、外め5番手を追走し、4コーナー付近から加速し最後の最後の一伸びで前を捉える横綱競馬。
函館2歳Sというと、スピード自慢が顔を揃え、抜群のスタートを切れた馬や馬群を上手くさばけた"運のよい馬"が勝利するレース、という印象を強く持っていたが、今年の函館2歳Sに関しては100回やっても50回くらいこの馬が勝っているであろうイメージを抱かせる内容。例年の同レース勝ち馬は軒並みそのあと伸び悩むが、それらと安易にまとめない方がよいのではないかと考えさせられる競馬っぷりであった。
この馬も、先行して粘る競馬をするタイプ。その戦法で長い直線をどこまでこなせるかに最大の比重が置かれるであろうことは間違いない。
- 前走:函館2歳S…1着/6枠11番
タワーオブロンドン
ここまでの3戦はいずれもルメール騎手が手綱を取っているので、ルメール×藤澤厩舎という、今年のダービー・オークスと同じコンビとなる。そこで同馬がダーレーファームの所有馬であるということが何となく奇妙な印象。
ここまで3戦し、2勝2着1回という成績。札幌で新馬戦を勝利。2戦目のクローバー賞では、前を行く地方馬のダブルシャープを捉えきれず2着。
続く3戦目のききょうSでは、前半3Fが33.5秒という超ハイペースにも恵まれ、後方から差し切る勝利。上がり3F35.2秒は、次位の36.3秒を1秒以上引き離すそれは鋭いものであった。
前述2頭が、1200mの重賞を先行して制している点で、1400mのOP戦を差し競馬で制している同馬と大きく異なる。人気は同3頭に集中しそうな印象なので、セオリー的には、前述2頭を高評価してこの馬を低評価とするか、この馬を評価して同2頭を低評価とすることが正しい選択となりそう。
- 前走:ききょうS…1着/8枠11番
タイセイプライド
前走で新潟芝1400mのダリア賞を制し、OPクラス所属となった馬。その前走では、少し出遅れてのスタートとなるもすぐに前めに付けてリカバリー・直線で伸び、後続に0.3秒差をつける快勝。
ダリア賞というと、マイネルやミルファーム所属の早熟馬の稼ぎ処のような印象があるが、(生産は別の谷川牧場だが)セレクトセール出身の同馬がこのレースを制している事実がやや新鮮に映る。
(2戦2勝のうちもう片方の)新馬戦でも2番手追走から、こちらは0.6秒差をつける圧勝。
父のヨハネスブルグは、完成度の高い馬を多く送り出しており、この馬もその傾向に則ったタイプの馬であることが推察される。
将来性の如何はさておき、きっちり好位をキープしてある程度まとまった末脚を発揮できる点では、上述3頭以上の安定感を感じさせなくもない。
- 前走:ダリア賞…1着/8枠9番
予想オッズ
(※競中独自の評価基準で算出しています)
カシアス | 3.6 |
アサクサゲンキ | 3.7 |
タワーオブロンドン | 3.9 |
タイセイプライド | 9.4 |
エントシャイデン | 15.6 |
ロンロネオ | 17.4 |
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