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2017年9月9日紫苑ステークス(GⅢ)の過去の傾向とデータ
今回は紫苑ステークスの過去の傾向とデータをまとめました。
紫苑ステークスとは中山競馬場で開催される芝2000mの3歳牝馬の国際指定のレースとなっています。
重賞に昇格してから潮目が変わり、秋の訪れを告げる秋華賞へのトライアルとなっている。
人気のゆくえ
過去10年間の上位人気の成績をまとめると以下のようになりました。
1番人気〔2・1・2・5〕
2番人気〔1・3・0・6〕
3番人気〔0・1・0・9〕
4~6番人気〔5・5・5・15〕
1・2番人気は軸としては頼りないが、可もなく不可もなくといったところ。
3番人気は評価に値しないほどの低迷ぶり。
上位陣が不調のなか、中穴の4~6番人気が好調のようだ。
中でも馬券の妙味が良いのが、単勝オッズ10~14.9倍の馬だ。
単勝オッズ10~14.9倍の馬は〔3・2・5・6〕と複勝率63%をマークしている。
馬連の平均配当は4080円で、3桁配当は一度も出ていないことを考えると中穴をベースに考えていきたい。
前走クラス
主要ステップ別の成績をまとめると以下のようになりました。
オークス組〔1・0・4・18〕
500万組〔3・4・6・65〕
1000万組〔4・3・0・16〕
オークス組は好走できないレースと言われてきたが、重賞に昇格した途端に1着・3着と馬券に絡む成績を残している。
過去10年間の成績はパッとしないが、近年の好走により今後の重要ステップとなりそうだ。
好走馬の大半を占めている条件戦組では、500万組より1000万組のほうが好走確率が高い。
連対率30%は条件戦組では非常に優秀で、出走していれば即買いでも問題ないだろう。
東西天下分け目の戦い
関東馬と関西馬は出走頭数に大きな差があり、関東馬は125頭、関西馬は29頭となっている。
関東馬〔9・6・9・101〕
関西馬〔1・4・1・23〕
出走頭数の違いもあるが、勝率・勝利数から見ると関東馬のほうが優勢だ。
15年までは関西馬の出走は2~4頭で推移していたが、重賞に昇格した16年は6頭出走している。
また、16年は2~4番人気が関西馬と量だけではなく、質も上昇しており今後の傾向に変化が表れそうだ。
~社畜鳥の注目ポイント~
1000万条件組
前走勝利馬の成績は⑮⑧②着と勝利しているから好走できる訳ではなさそうだ。
一方で、前走2~5着の馬の成績は〔3・2・0・6〕と連対率46%は見事な成績だ。
ただし、勝ち馬から1秒以上の差をつけられた馬は〔0・0・0・6〕なので、時計を見ながら選定したい。
また、新潟2000mの信濃川特別組は2戦2勝なので、該当馬がいれば軸馬候補にしたい。
脚質
紫苑ステークスは開幕週の芝状態が良いレースにもかかわらず、先行馬の不振が続いている。
3コーナーで4番手以内に位置していた馬は〔1・2・3・39〕とパッとしない成績。
また、上がり3ハロンで最速をマークした馬は〔5・3・3・2〕と複勝率85%となっている。
この結果から先行力よりも、後半の伸びを重視したレース展開を予想して考えたい。
斬り捨て御免!
重賞勝利馬
重賞勝利馬から9頭が出走しているが、3着が最高成績で二桁着順が5回と凡走が続いている。
しかも9頭すべてが人気を下回る着順に終わっている。
16年もフラワーカップ勝利馬で4番人気だったエンジェルフェイスが16着と目も当てられない結果となった。
10kg以上の馬体増
前走から馬体重が10kg以上増えていた馬は〔1・1・0・30〕と切り捨て対象となる。
夏場を休養に充てていた馬でも大幅な体重増加はレース感を鈍らせるマイナス材料と言えるだろう。
15年1番人気のテンダリーヴォイス、16年2番人気のパールコードが着外という結果で終わっている。
軸馬・相手馬の狙い方
過去5年間の3着以内すべてが単勝オッズ20倍未満という結果から、堅くもなく荒れもしない5~10万円が配当の狙い目となっている。
1000万条件戦で惜敗している馬がいれば軸馬候補としたいところだが、16年は1000万戦2着のクイーンズベストが大敗して、オークス惜敗組2頭が馬券に絡む活躍を見せている。
重賞へ昇格してから傾向に変化が起こっていることに否定はできないので、オークス上位陣が出走していればそちらを軸にしても良いだろう。
軸さえ決まってしまえば4~6番人気との2頭軸マルチをを3本立てがベストな狙い方だろう。
ただし、相手馬は単勝オッズ20倍未満に絞って流した方が良いだろう。