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2017年5月14日ヴィクトリアマイル(GⅠ)の過去の傾向とデータ
今回は今週末に迫ったGⅠ、ヴィクトリアマイルの過去の傾向とデータをまとめました。
ヴィクトリアマイルとは東京競馬場で行われる芝1600mの4歳以上牝馬の国際指定レースです。
今年で12回目の開催となり、人気薄でも前年覇者の活躍に注目したいレースとなっています。
人気のゆくえ
過去10年の上位人気の結果をまとめました。
1番人気〔3・3・0・4〕
2番人気〔1・0・1・8〕
3番人気〔0・1・2・7〕
4番人気〔1・0・1・8〕
1番人気は6連対とまずまずの結果だが、2~4番人気の低調ぶりは手が出し辛い。
過去10年で8回は7番人気以下が連対しており、2桁人気馬もGⅠでトップの5連対と下位人気の激走率が極めて高い。
馬連の平均配当は10282円。
2015年にはGⅠ史上最高配当の2070万円(三連単)という超高額配当が生まれた。
しかし、10万円オーバーの馬券は過去10年で6回と、イメージほど毎年高配当があるわけではないので過度な大穴狙いは危険だ。
前走クラス
主要クラス別の成績をまとめました。
阪神牝馬S組〔3・4・2・52〕
大阪杯組〔1・1・1・2〕
ドバイ組〔2・2・0・2〕
マイラーズカップ組〔1・0・0・9〕
福島牝馬S組〔0・1・2・36〕
最も、勝利数をあげているのが阪神牝馬組。勝率にするとそこまで高くはないが、距離が芝1400mから芝1600mへと延長された昨年は1・2着独占となった。
今後はこの関連性が非常に強くなってくるのではないかとみている。
他には今年からGⅠ昇格となった大阪杯組やドバイ組など強豪がいる中で戦ってきた馬たちが成績を残している。
レース実績
過去10年の連対馬20頭中13頭に桜花賞かオークスで3着以内の好成績を収めており、人気薄での激走馬の多くが3歳時のクラシックで好走していたことが見られる。
さらに13頭中オークスで4着以下に負けたのが競走中止となったコイウタのみで、コース適性も十分確認済だった。
~社畜鳥の注目ポイント~
阪神牝馬ステークス組
しかし、阪神牝馬ステークスでの競争実績と結果がリンクしていないところがこのレースの読めないところ。前走1着馬〔1・0・0・8〕
前走2着馬〔0・1・2・7〕
前走3~5着馬〔0・0・0・15〕
前走6着以下〔2・3・0・22〕前走6着以下が7連対中5連対と大健闘の走りを見せている。
ただし、阪神牝馬ステークス組の連対条件は4歳馬か前年覇者となっている。
波乱の神さま
近年、波乱の立役者となっているのは前年覇者の馬である。
『ホエールキャプチャ』12年4番人気1着、13年12番人気2着
『ヴィルシーナ』13年1番人気1着、14年11番人気1着
『ストレイトガール』15年5番人気1着、16年7番人気1着
前年より人気を大きく落としながらも2年連続で連対している。
人気が下がった理由として挙げられるのは、前走の阪神牝馬ステークスの結果である。
上記で挙げた3頭共に掲示板外と惨敗していたために下位人気となった。
前年好走した馬は人気にかかわらずチェックが必要だ!
斬り捨て御免!
0秒4の壁
前年度覇者の好走例が多いのは紹介したが、前年出走馬で連対した馬は必ず前年0秒3差以内の好走を見せていた。
0秒4以上のタイム差で負けていた馬は〔0・0・4・21〕と連対すらなく惨敗。
前年連対馬以外の5歳馬
5歳馬の成績は〔2・2・6・43〕
連対した馬すべてが前年の連対馬となっている。
前年連対馬以外の5歳馬の成績は〔0・0・6・39〕と3着が限界。
三連単の3着付けくらいなら入れても良いかもしれない。
軸馬・相手馬の狙い方
軸馬の狙い方
軸馬候補として最も最有力なのが、人気に関わらず前年覇者とドバイ組である。この条件に合えば1・2着軸に積極的に据えたいところ。
前走の着順は前年覇者であれば何着でもOK、ドバイ組なら一桁着順であればOK。
該当馬がいなければ、前走人気上位の阪神牝馬ステークス組から軸を決めたい。
相手馬の狙い方
相手馬は4歳馬を中心にチョイスしたいところ。
桜花賞・オークスで掲示板に載る、または3歳春の牝馬クラシック未出走で当年の牝馬Sで1着馬を選びたい。
斬り捨て御免!で挙げた馬は大幅な割り引きとなる。
3着付けにはクラス関係なく前走1~3着馬を組みたいところ。
2016年ヴィクトリアマイルのレース検証
人気を二分したミッキークイーンとショウナンパンドラ、この2頭は牝馬の中でも数枚上手と見られていた。
しかし、7歳になったストレイトガールが前年覇者の意地を見せて勝利となった。ストレイトガールは年々タイムが短くなり、昨年はコースレコードまで0.2秒と衰えを見せなかった。
叩き台のGⅡではイマイチの成績だがGⅠではきっちり勝利する、お金の稼ぎ方をよく知っている馬だ。