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ハービンジャー産駒のデータ分析からわかる特徴!

ハービンジャー産駒のデータ分析からわかる特徴!

 

天皇
はい、どうも~~!
ありそうでなかった、血統データ分析コーナーを新設しました~!

今回は、オークスに3頭、ダービーに皐月賞2着のペルシアンナイトを送り込む(予定)
ハービンジャーなる種牡馬をデータで見ていきます!

 

データ分析(過去全部)

基本情報

競走馬時代

ハービンジャーは、競走馬時代イギリスで走っていました。主な勝ち鞍は、Kジョージ六世&QエリザベスS(GI)だけですが、そのレースを11馬身差で勝つという離れ業(史上最大着差、下写真)。そのレースを最後に引退してしまいましたが(それはそれで可能性が無限大に見えてかっこよくもある…)、パフォーマンスを評価した社台グループがこの馬を購入、種牡馬として輸入し現在に至ります。

種牡馬としてのここまで

現在の3歳世代が3世代目になりますが、2世代目までの代表産駒(重賞勝ち馬)は、
・ベルーフ(京成杯)
・ドレッドノータス(京都2歳ステークス)
・プロフェット(京成杯)
の3頭で、いずれもGIIIと、
正直…期待された割に合わない程度の実績しか挙げられていませんでした。

現3歳世代の躍進

しかし、今年の3歳世代に来て変化の兆しを見せています。
・ペルシアンナイトが皐月賞(GI)で2着…ハービンジャー産駒でGI連対は初。
・モズカッチャンがフローラS(GII)を優勝…産駒でGII勝利は初。2着ヤマカツグレースも同産駒で、重賞でもワンツーも初。

今年の3歳世代では、GIでも好勝負できるクラスの産駒がちらほらと出てきています。

世代別重賞成績を見てみると…、
ハービンジャー産駒近3世代は、世代を経るごとに成績が向上しています。

大体どの種牡馬も初年度産駒は成績が悪めなもの(ディープインパクトもキングカメハメハもそう)ですが、逆に言えばそれらの名種牡馬(ほどではないにせよ)同様の成績上昇カーブを描けていることが、ハービンジャー産駒のこれからのポテンシャルを表している、とも取れます。

「生産者が産駒育成のコツを掴めてくるから」などに依るんだと思いますが、(いずれ産駒成績の上昇が止まるにせよ、)今後は過去以上に注目していく必要がありそうだと思い、このデータ分析をするに至った次第ですm(_ _)m。

さて、ここからがデータ分析。条件別に絞って見ていきたいと思います。

馬場

芝・ダート別でみてみると、芝の方が向いてそうな印象です。

確かに前述のハービンジャー産駒の活躍馬はみな芝馬ですし、ハービンジャー自体も欧州の芝レースで強かった馬なので、ダート<芝の傾向は納得ができます。

ということで、ここからは、ハービンジャー産駒の「芝」での成績に絞って以下のデータ分析をしていきます。

距離

距離別でみていくと、短距離(~1500m)の成績が芳しくなく、中距離(1600~1800m)と長距離(2000m~)が得意条件と言えそうです。

確かにハービンジャー(欧州芝2400mGI勝ち馬)産駒で気性が激しく距離が持たない馬はあまりいない印象ですし、距離がある程度以上あった方が向いているのかもしれません。

ローテ

距離という意味では、前走距離(ローテ)別の成績でもハービンジャー産駒らしさを垣間見ることが出来ます。
前走から距離短縮での臨戦過程が複勝率25%、回収率68円なのに対して、距離延長での臨戦が同28%、84円と、差が見られます。

気性が激しくないなら距離も長くなった方が向くはずですし、欧州型のスタミナも活きてくるのでしょう。

年齢

年齢別でみてみると、複勝率ベースでなら若いほうが成績が良く見えます(個人的に少し驚き)。

 

ただ、これは「2歳戦は頭数が少なく、そもそもの複勝率が高くなりやすいこと」、「5歳を唯一経験している産駒1世代目がそもそも弱いこと」など、構造的に成績が下降しているように見える要素が揃っているのでデータを鵜呑みにするのも違うのかな~と思います。これからの注目点ではありますが、複勝回収率では75円(2歳)、80円(3歳)、78円(4歳)と同じくらいで走っているので、年齢が下がったから評価をさげる必要もないのかな、というのが現状の思うところです。

枠番別では、そこまで差は出ていません

内枠でも外枠でも走っています。ハービンジャー産駒を考える際、枠番で評価する必要はなさそうです。

人気

(本来これを一番最初に分析すべきでした?が、)人気別では、やや大穴の不振傾向が見えるくらいでしょうか。


これもそこまで気にする必要はなさそう

直線坂の有無

ハービンジャー産駒はなんとなくパワーがありそうなので、直線で坂のあるコース(東京・阪神・中山・中京)と無いコース別の成績を調べてみると、やや坂のあるコースの方が得意な印象でした。

前走の上がり3F

前走の脚質別にみると、複勝率では上がり3Fで速い脚を使えていた馬の方がよいですが、回収率でみるとほとんど差はありませんでした。

生産牧場

牧場は、やはりというべきか、ノーザンファームの独壇場です。

105勝て(笑)
社台スタリオンに繋養されていることもあり、ハービンジャー産駒の芝での勝ち数195勝のうち、社台グループ生産牧場(ランキング上位4牧場)での総勝ち鞍が147勝、それ以外が48勝。

まとめ

(個人的主観の問題ですが、)ややのっぺりした分析結果が多く並んでいました(笑)。機会があればもっとでこぼこしていて面白そうな種牡馬をテーマに設定してみたいです~。
ただ、のっぺりしているのはそれはそれで特徴で、これはディープインパクト産駒のデータにかなり近いですし、長所らしきがないことは短所も少なくなりやすいので、(今回分析した芝では)あくまでも堅実に走るタイプが多いというのが、終えての1番の感想です。

 

能力のままに走る、ということは
器の違う、それこそハービンジャー自身のようなポテンシャルを持った馬が出てくれば、GIをポンポン勝てる馬が出てくるのではないか、と思いました。

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