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すべての物語は食から始まるPart5

すべての物語は食から始まるPart5

皆さんこんにちわ。
社畜鳥でございます。時間外労働が正規の労働時間に迫ってきた今日この頃です。

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すべての物語は食から始まるPart4

さて、今回は競走馬の補助飼料について色々と掘り下げていきたいと思います。
一言に補助飼料と言っても、目的や用途はさまざまあります。
特に競走馬はたくさんのエネルギーを飼料から摂取する必要があるので、主食と組み合わせる補助飼料によって絶大な効果が表れます。
一般的な補助飼料として挙げられるのは、『ビートパルプ』『オイル』『大豆』『亜麻仁』『塩』などです。

ビートパルプ

今回は『ビートパルプ』について詳しく見ていきたいと思います。
たくさんのエネルギーを必要とする競走馬には栄養価の高い穀物類を中心に食べさせたいのですが、大量に摂取すると疝痛やスクミ・蹄葉炎などを発症するリスクが高まります。
そこで注目されているのが、消化性の高い繊維を多く含んでいるビートパルプです。(スーパーファイバーとも呼ばれています)
消化性の高い繊維が豊富に含まれていて、重量当たりのエネルギー価は燕麦(えんばく)にも匹敵します。
ただし、かさが大きいので競走馬は量を食べる必要があるのが難点です。また、喉の詰まりを防ぐために水でふやかすのですが、その場合はさらにかさが増えてしまいます。
それでも病気になるリスクが大きく減らせるのは活躍の時期が短い競走馬にとっては最高の飼料と言えます。

ところでビートパルプってなんやねん!?という方もいるかと思いますので詳しく説明していきます。
ずばり、ビートとはテンサイ(砂糖ダイコン)です!!

あまり聞きなれないビートことテンサイは私たち人間が大好きな砂糖の原料になります。
砂糖と聞くとサトウキビを思い浮かべる方がたくさんいますが、寒冷地(主に北海道)で栽培されている砂糖の原料です。
テンサイから作られた砂糖は甜菜糖とよばれ、国内原料による日本の砂糖生産量の約75%を占めています。

ビートを煮詰めると砂糖が生成されますが、その搾りかすを競走馬やペットの飼料(ビートパルプ)として利用しているのです。
搾りかすとは言え、動物からしたら結構甘く感じるみたいなので好まれるみたいです。
実際のペレットはトウモロコシや菜種油粕などで栄養価を高めて、バランスよく配合しています。

まだまだお伝えしたいことはありますが、自宅業務が私を待っているので今日はこの辺で失礼します。
次回は競走馬のパワーの源、補助飼料の『オイル』について掘り下げます。

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