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すべての物語は食から始まるPart9

すべての物語は食から始まるPart9

皆さんこんにちわ。
社畜鳥でございます。

さて、今回はこのシリーズで一番長くなる補助飼料の第5弾でございます。
今回はミネラル補給には欠かせない『塩』について掘り下げていきます。

塩とは私たち人間と同様に、発汗によって失われるナトリウムの補給に必要不可欠なものです。

塩(ミネラル)

【細胞を保つ】

細胞というものは一つ一つ細胞外液という体液の中に浮かんでいます。塩分(ナトリウムイオン)はその細胞外液のなかに含まれていて、細胞の伸縮・拡張といった調節から細胞内外の物質移動をする役割も果たしています。

【消化と吸収を助ける】

食べ物を消化する時に必要な消化液も塩分(ナトリウム)からつくられます。塩から分解された塩化物イオンは胃酸の主成分となり、ナトリウムイオンは小腸で栄養素の吸収を助ける働きをしています。

【刺激の伝達】

脳から筋肉に刺激を伝達するための電気信号にはナトリウムイオンが大きく関係しています。

 

 

体にとって重要な役割をもたらす塩分ですが、私たち人間は摂取しすぎると高血圧や動脈硬化などのマイナスな要素があるので注意が必要です。

ただ、馬では過剰摂取したナトリウムは速やかに排出されるので、人間の食事のように減塩を心がけることは必要ありません。むしろ塩分不足による弊害に注意が必要です。
濃い味が好きな私にとってはなんだかうらやましいです。

 

ちなみにJRAFファシリティーズ株式会社ではミネラル補給用の塩として以下の商品が販売されています。

並塩

飼料用として一般的に使用されている塩。私たちが使っている食塩より塩化ナトリウムの量が低い分、他のミネラル分は多めに含まれています。(並塩95%以上、食塩99%以上)

ミネラル塩

燕麦や牧草では十分に摂取することが出来ないが、体内で重要な役割を果たしている亜鉛などの微量ミネラルを添加した塩。ミネラル分を添加しているので、茶色い色をしている。

固形塩

馬房に設置することで、馬が欲しい時に塩分を摂取することが出来る固形タイプの塩。飼い葉桶の中に入れることにより、早食いの防止にもなります。

 

 

ただの塩でも、摂取させたいものや効果によって使い分けするんですね。これはちょっと意外でした。
次回、補助飼料シリーズの最終回!乞うご期待ください!

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