2017年京都大賞典(GII)の出走予定馬紹介と予想オッズ

1週前時点出走予定馬

(※2017/9/24時点)

アクションスター
カレンミロティック
シュヴァルグラン
スマートレイアー
トーセンバジル
ハッピーモーメント
ヒットザターゲット
フェイムゲーム
プロレタリアト
マキシマムドパリ
ミッキーロケット
ラストインパクト
レコンダイト

もう7歳になるが、3歳時から重賞戦線で活躍を続ける馬主孝行な牝馬。獲得賞金は4億円を超えるが、獲得した重賞タイトルは阪神牝馬S(2勝)と東京新聞杯の2つのみ。

上記はいずれも1600mのレースで、この2400mの舞台は不向きな印象も受けるが、今年2月の京都記念(京都芝2200m)では、ダービー馬マカヒキに先着する競馬を見せているので問題はないだろう。

適性の向き・不向きというよりは、相手関係に依るところが大きい馬。2月の京都記念よりはメンバー的には楽な印象を受けるので、エリザベス女王杯に向けて能力上位を示したい1戦となりそう。

春の天皇賞で、キタサンブラック・サトノダイヤモンドの一騎打ちに割り込む形での2着に好走したシュヴァルグラン。ディープインパクトが持つレコードを大きく更新する決着時計での激走を見せた。

その後の宝塚記念ではまさかの逃げる競馬も8着に凡走。同レース断然の一番人気に推されたキタサンブラックも凡走しただけでなく、春天に出走した馬の次走が割と悲惨なことから、宝塚記念の惨敗は反動による可能性が高いと推測される。

昨年秋はアルゼンチン共和国杯(1着)から始動し、ジャパンカップ(3着)、有馬記念(6着)。正直GIでは能力が一枚足りていない印象がぬぐえないが、G2のこのレースでは主役はこの馬だろう。

これまでコンビを組んでいた福永祐一騎手から、デムーロ騎手に乗り替わる。(福永騎手が得意とする)きれいなスタートを活かしたレースをする馬、というわけでもなく、(卸し上手な)デムーロ騎手に替わることで新味を出すことができるかも、本番に向けて要観察だろう。

前走の目黒記念では、8番人気の低評価を覆す優勝。これまでの好走が冬の寒い時期に偏っていたので、暑い時期のこの激走を7歳にして見せる辺りに晩成タイプが多いハーツクライ産駒の本領を垣間見た一戦だった。

休み休み使われてきているので、7歳だが25戦のキャリアですり減った感じはない。休み明け自体も(少なくとも)苦手という印象は受けないので、このレースに向けて大きなマイナス点はないと言ってよいだろう。

強いて挙げれば、現役馬を代表する超長距離馬なこの馬にとって、2400mは短いかもしれないことくらいか。逃げ・先行する競馬は過去にほとんどなく、ゆったり追走して最後の末脚に賭ける同馬が追走に苦労してしまう可能性はあるかもしれない。

前走のクイーンS(ハイペースで飛ばしたアエロリットがそのまま逃げ切ったレース)では、後方を追走・最後まで差を詰め切れずに7着に凡走。

前々走のマーメイドSでは、それまで差し競馬がデフォルトだった中で先行し、早め先頭から後続を抑える新しい戦法で見事優勝。

跳びが大きめの馬で、速めの追走は苦手そうな感じを受けるので前走の1800mは少し長すぎた可能性が高い。

京都競馬場では、秋華賞で3着という好走がある。内回り・外回りという違いはあるが、適性的に不向きな可能性はあまりないと見てよいだろう。

近年では珍しい内国産馬にしてサンデーサイレンスの血を1ミリも持たない馬。だからと言って切れ味で他馬に遅れをとる訳でもなく、むしろその差し脚はトップクラスでも平均以上だろう。

これまでの戦績を見ていくと、馬場が渋った時の好走・力のいる洋芝や阪神競馬場での好走が目立つ印象があり、レース当日の馬場状態で評価を大きく変える必要がありそう(執筆段階では晴れ・良馬場の可能性高)。

前走の宝塚記念は、珍しく先行しての6着。同レースに同じく出走するシュヴァルグラン(8着)に先着している。

過去の好走を具体的に見ていくと、17年日経新春杯1着、神戸新聞杯でサトノダイヤモンドとクビ差の2着など2400mでの好走が多い。

条件的にはぴったりと言えるこの舞台で、秋の本番に向けてどのようなレースができるか、注目である。

(※競中独自の評価基準で算出しています)

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