競馬の裏側教えます

競走馬の一日を追ってみよう!

★華麗なる競走馬の一日★

社畜鳥
皆さん、こんにちわ。社畜鳥でございます。今回は『競馬の裏側』単発企画の第1弾をお送り致します。

 

美浦トレーニングセンター

昭和53年4月、茨城県美浦村に競走馬の育成・調教に専念する施設として、美浦トレーニングセンター(通称:美浦トレセン)が開設された。
美浦トレーニングセンターではトラック型の調教コースや坂路馬場、競走馬用プール、森林馬道など自然環境にも恵まれた様々な調教施設があり、現在では2000頭を超える競走馬たちが日々トレーニングに励んでいる。

それでは、ここで競走馬たちがどの様な一日を暮らしているのか、ある厩舎を追いかけてみることにしましょう。

 

午前4時 一日の始まり


厩舎に明かりが灯ると競走馬の一日が始まります。
まず初めに、調教師が一頭一頭の馬房を見て異常がないか点検します。
そして、大切な朝の日課が検温です。
毎朝体温を測ることで競走馬の体調に異常がないかを確認します。
検温は温度計を肛門に挿入して、直腸温度を測ります。
検温が終了したら寝藁を整え、鞍を付けて(装鞍)調教に向けての準備を進めていきます。

 

こうして競走馬たちは調教に向けてのウォーミングアップに出かけます。
この間、スタッフが集まってミーティングを行います。
ミーティング内容は主にその日に行う調教内容の確認となります。
ウォーミングアップを終えた馬が揃ったところで調教師が歩様などを確認し、乗り手に最後の指示を与えます。

 

その後、一斉に厩舎を出発し調教馬場へと向かいます。

 

午前6時 調教の始まり


JRAでは土・日でレースが開催されるため、主に水曜と木曜に追い切りと呼ばれる強めの調教を行います。
調教時間は夏場は午前5時から、春・秋は午前6時から、冬場は午前7時からはじめて、いずれも4時間程度となっています。

調教が終了すると厩舎でシャワー・ブラッシング・爪の手入れなどの入念な手入れが施されます。

 

爪(蹄)の手入れ


『蹄なくして馬なし』という言葉があるように馬にとって蹄はとても重要な役割を担っています。
また、『第二の心臓』とも呼ばれており、運動して筋肉を収縮させることにより血液の循環を行う役割もあります。
馬にとって重要な蹄は常に清潔でなければなりません。

●蹄は常に清潔に

トレーニング後は土や泥、糞尿が付着しているので専用の器具で掻き出して清掃します。

 

●蹄の洗浄(蹄洗)

蹄を清掃した後は入念に水で汚れを洗い落とします。蹄壁を触って、熱を持っていると感じたら何かしらの異常があると考えていいでしょう。

 

●乾燥・湿潤から守る

蹄は乾燥すると割れてしまうのでワセリンを塗って乾燥を防ぎます。特に冬場は注意が必要です。
また、夏季は蹄の過度な湿潤によって蹄質が軟弱化してしまい様々な病気に発展するのでこちらも注意が必要です。

 

午前8時 朝食の時間


競走馬の体調や嗜好に合わせたメニューが給仕されます。
こうして朝の調教時間が終わり、馬も人も一時の休憩時間に入ります。
社畜鳥が紐解く『競走馬の飼料』についてはこちらから

 

午後1時 調教後のチェック

午後は馬体や歩様のチェック、馬房の清掃などの時間です。

 

午後4時 夕食の時間

朝食と同様に馬体や嗜好に合わせたメニューを給仕します。
食後はトレーニングの疲れが残らないようにマッサージなど入念に体のケアを施します。

 

こうして競走馬の一日が終了します。

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